Facebook広告を初めて出稿する場合、「キャンペーン」→「広告セット」→「広告」の順に設定できるので、最初はつまずかないかと。
ただ、もっと違う種類の広告やターゲットにも広告を出したい!と思ったときは構造を知っておかないと、広告の単価を下げられず損してしまう可能性あり!
その理由は、構造を知らずに毎回キャンペーンから広告を作ってしまうと、優れたAI機能を活用できないため。
Facebook広告は、AIがとても賢く、勝手に効果がいいターゲット&広告に集中して出稿してくれます。
ただ、広告の出し方が悪いとせっかくのAI機能を活かせないんです。
ぜひ、構造を意識しながら、広告を作成しましょう。
Facebook広告の構造
Facebook広告は、「キャンペーン」、「広告セット」、「広告」の3つの階層に分かれています。
階層の中身
- キャンペーン
何の目的で? - 広告セット
誰に? - 広告
どんな広告を?
キャンペーンが一番上の階層で、1つの目的に1つのキャンペーンを作成します。
その下にターゲット毎に広告セットを作成。
最後にクリエイティブ毎に広告を入れていきます。
Facebook広告の管理画面では横になっているので分かりづらいですが、3階層でタブが分かれていますね。
キャンペーン
一番大きな階層が「キャンペーン」。
キャンペーンは、「Facebook広告の目的は何?」を決めるための階層。
認知、検討、コンバージョンと目的毎に作成できます。
鉄則は、目的が同じであれば、キャンペーンは1つ。
1つのキャンペーンの下に、ターゲット&広告毎に、広告セット&広告をぶら下げていきます。
ついつい「1つの広告=1つのキャンペーン」で作りがちですが、注意です。
たとえば、無料レポートダウンロードでメールアドレスを獲得したい!という目的で1つキャンペーンを作ったとしましょう。
ターゲットは、中小企業のオーナーと起業に関心のある人という2つのターゲットに出したい。
広告は画像や広告文を変えた、AとBとCの3種類を用意。
こんなときは、1つのキャンペーンで、2つの広告セットを作成。
そして、2つの広告セットそれぞれにA、B、Cの広告を作ります。
このように作ることで、Facebook広告のAIが勝手にテストを繰り返し、より反応の良いターゲットに対し、より反応の良い広告を優先的に予算を割り振ってくれます。
広告セット
広告セットは、広告を表示させるターゲットを決める階層。
興味関心や行動、年齢、地域など詳細にターゲットを絞って出稿できます。
もちろん、ターゲットを設定せず、すべての人に向けに出稿することもできますが、やはり、ターゲットを絞ったほうが反応が良くなります。
(戦略的に多くの人に見てもらいたい場合、すべての人をターゲットにする場合もありますが、単価がやはり高くなりがち)
また、広告セットでは、ターゲットの設定以外に、予算と掲載期間、配置(掲載箇所)、配信時間なども設定することもできます。
ただ、AI機能を使うのであれば、すべておまかせがおすすめ。
これまでの経験では、自分で考えて予算を割り振るよりもAIにおまかせしたほうが楽だし結果も出ています。
予算の設定は、広告セットで行わず、上の階層であるキャンペーンで「キャンペーン予算の最適化」をオン。
こうすることで、AIが自動で反応の良い広告セットに優先して予算を配分するなど調整してくれます。
広告
広告は一番下の階層で、実際に広告を設定します。
Facebook広告はわざわざバナーを作らなくても簡単に広告が作成できます。
画像、広告文を用意するだけでOK。
動画や複数枚の画像を表示させることもできます。
簡単にバリエーションを増やせるので、できれば1つの広告だけでなく、6種類くらい用意できれば効果を上げやすくなります。
なお、各広告セットには最大で50件の広告を追加可能。
目的が同じであれば1つのキャンペーンで
ついつい初めてだと1つの広告に1つのキャンペーンを作ってしまいがち。
Facebook広告のAIをフル活用するためには、目的が同じであれば、1つのキャンペーンに沢山ぶら下げるのがおすすめ。
ターゲット毎に広告セットを作成し、そこにクリエイティブ毎に広告を作成していきます。
理想としては、広告セットが違う=ターゲットが異なるため、広告もターゲットに合わせて作るべき。
ただ、そこまで時間をかけられない場合は、各広告セットに同じ広告を出すのもありです。
Facebook広告では、簡単に広告セットや広告を複製できるので、簡単に同じ広告を出せますので。
Facebook広告の構造を理解することで、AIをフル活用できる広告出稿が可能になります。
ぜひ、構造を理解して、出稿しましょう!